跳べないとべはただのドベ

えちげやライブの感想とか色々かきたいです

俺だけの萌えゲーアワード2024を作ろう

あけましておめでとうございました、とべです。

 

今回は自分だけの萌えゲーアワード2024を考えようということで今年やったゲームの中で特に良かったゲームを挙げていく。部門に関しては本家と合わせるが本家と違い「俺が2024年にプレイしたゲーム」を基準にして選出するため、全然過去作も出てくる。

 

ギリ怒られそう

必要とあればネタバレもしていくが、該当部分は白文字加工をするので一目見てネタバレを踏む、ということはないので安心してみていただければ。<<>>の間にある謎の空間が白文字なので、プレイ済みの人などはコピペなりでその部分も確認していただけると幸いだ。以下テスト。次の<<>>内の文章を読んでほしい

<<2点3点バルチュリス>>

 

書くにあたって調べたけど毎年ころころ部門が入れ替わるのね。

今回は大賞、ベストキャラクター賞、シナリオ賞、サウンド賞、続編希望賞、個人的なおすすめ作品を出すとべとべ賞の系6部門で1作品ずつ選んだ

 

 

 

1.俺ゲーアワード受賞作一覧

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.【大賞】創作彼女の恋愛公式

本家でも5冠してその年の顔に、そりゃ強い

〈簡単なあらすじ〉

主人公の寿季は執筆したゲームのシナリオがヒットし商業デビューを果たしたがある作品と出会い挫折、文章が書けなくなってしまう。そんなスランプを抜け出すため、クリエイターの育成を目的として創立された才華学園に入学を決意。

 

そして入学初日の登校中にかつての幼馴染で天才小説家と称される彩瀬逢桜と再会。さらに人気声優の月見坂桐葉、引きこもりの天才イラストレーターな従妹の凪間ゆめみ、そして官能小説を愛読するへっぽこ作家見習いの雪妃エレナと出会い、彼女たちなりの創作への信念を受けながらスランプを乗り越えていく話。

 

いきなりの大賞この作品。さすがは本家5冠というだけあって全体的なクオリティがとてつもなく高い。自分の中では全要素平均点以上をたたきだしている。

 

特に共通ルートの完成度は異様に高く、ここだけでも1つの物語として〆られるくらいには綺麗。

 

でもそこで勢いは止まらず、共通に入ってもその面白さが維持されていく。そして<<ルートロックの先、大本命逢桜ルートで明かされる真実、1人の恋人としての願いか、それすら無視して創作を続けようとするクリエイターというバケモノとの葛藤、そして出した決断。そして最期のセリフ…>>そのなにもかもが美しくてプレイ後の満足感も今年1だった。

<<正直本編の終わり方に満足しすぎてアペンドのBAD END AFTERにイマイチ乗り切れなかった部分があるくらいには本編の満足度が高かった>>

 

 

3.【ベストキャラクター賞】勿来美玖(ユキイロサイン)

続いてベストヒロイン賞、もちろん勿来美玖。

最高のヒロインです、間違いなく

美玖は主人公宗冬や広中の親戚兼幼馴染。一見冷たいようにも見えるが実際は一度心を許した相手には優しく、料理だったり面倒を率先してみようとしてくれる、特にロシアからの留学生のスヴェにとってはお母さんってレベルの面倒見の良さを見せる(本人にそういうと「うっつぁし」って怒られる、かわいい)。

 

そして勿来美玖の魅力といえばなんといっても

<<身内に対する深い愛情から来る独占欲、そしてそれを自覚して自己嫌悪に陥ってしまい、それでもみんなにはさとられまいと振る舞ういじらしさ、そしてそれに気づいてくれることを内心ではうれしいと感じてしまう乙女心。一言で言ってしまうと「面倒くささ」こそが最大の魅力だと思う。普段はこういう一面はあまり見せないが、実の姉である柊佳に対して見せるようになる。

美玖ルートで柊佳が登場した際、柊佳にまた宗冬をとられるんじゃないかと焦った際に嫉妬で姉や宗冬を突き放すような態度をとり、そんな自分に嫌気がさし、周りを心配させまいと平静を演じ、そんな状態でも宗冬が自分を気にかけてくれることをうれしいと思ってしまう。でもそんな自分だからこそ過去に宗冬を傷つけてしまったわけで、そんな自分が宗冬と今更正式な恋人として今後の人生を歩むわけにはいかない。でもでも宗冬と2人きりになれる時間を増えることに”なってしまった”際には嬉しいと思ってしまう。そんな複雑な感情を抱いている美玖がたまらなく魅力的に感じた。そこから紆余曲折を乗り越えて付き合うことになった後の美玖のデレデレ具合も本当にたまらない。ついでにスヴェ、どころか広中にも圧力をかけるあたり独占欲の強さがすさまじい。まぁ広中も広中で三角関係作れるくらいには宗冬への感情デカいけどさ…

ここまでならヒロインとしてのパートでのキャラクターとしてまだありきたりともいえるが、勿来美玖の最大の魅力はこの身内に対する愛情深さを他のヒロイン、他のルートでも発揮しているというところだ。

作中で一番そういう部分が現れたのはスヴェルートだろう。このルートでは自分に相談せず宗冬を真っ先に頼って忘れていた冬休みの課題をやったスヴェに対して不機嫌になったり、宗冬からの告白に驚き、逃げ帰ったスヴェを慰めてから告白の返事をするようにとスヴェの背中を押した後、次会うときには親友が幼馴染の彼女になっていること、幼馴染が親友の彼氏になっていることへ、スヴェと宗冬の2人に対して寂しさを抱きつつ小さな失恋を香子と2人噛みしめる、といったシーンが印象的だった。

しかしなんといっても勿来美玖らしさが一番現れていたのはこのシーンだろう。

とある出来事により衝撃の事実が判明し、今までやってきたことがすべて嘘の上に成り立っていた無意味なものだったということ、そして自分のことを愛してくれていたと思い込んでいた母は、実はそんなことはなかったということを知ったスヴェは深く傷つき、引きこもってしまう。

説得を繰り返しているが数日たっても部屋から出てこないスヴェに対して憔悴し始める美玖達。しかし、何度目かの説得に対してスヴェは拒絶の言葉として「あたしなんて誰からも愛されない、だからあたしなんていらない」と言ってしまう。

こんな長ったらしい文章を読んでくれていたらどれだけ美玖が愛情深い子なのかはわかると思うが、スヴェの言葉はそんな美玖の愛情を信じずにあまつさえ彼女の1番の親友である自分自身を悪く言ったのである、大地雷。そこでブチギレた美玖はマスターキーでスヴェのドアを破壊、無理やりスヴェを部屋から出させる。それからスヴェを捕まえ、みんながスヴェを心配していたこと、それすら自分は愛される要素がないと突っぱねるスヴェに泣きながら私の1番の親友を悪く言うなと怒鳴り、スヴェに自分は愛されているのだと再認識させる。

このシーンは演技や展開もさることながらドアを破壊するシーンもスヴェの好きなホラー映画「シャイニング」のオマージュでスヴェと長いこと一緒に暮らし、同じ趣味を持っていて、スヴェなら映画の通り窓から飛び降りて逃げ出すだろうという信頼込みで行われた、まさしくスヴェが好きでないと実行できないような作戦だったところがとてもいい。>>

と、このような魅力がぶっ刺さって今回ベストキャラクターとして美玖を選出した。

…なんか白文字だけで1500字以上言ってるんだけど。

 

 

 

4.【シナリオ賞】 冥契のルぺルカリア

お次はシナリオ部門、冥契のルペルカリア。最近セールもあってこの作品や他のウグイスカグラ作品をよく聞くようになった人も多いと思う、俺もそこからはいったんだけど。

そんでもってプレイしたこの作品、個人的にシナリオがめちゃくちゃドンピシャで面白かった。だんだんと明かされていく世界観やそれが分かるにつれて深まっていく謎。衝撃的な展開や壮大な伏線回収、それを前にしても揺らがない各キャラクターの信念。そして演劇パートで存分に発揮される声優の名演。どれをとっても俺好みで大満足だった。

<<実の兄妹の禁断愛、それすら壊してしまう演劇の狂気。「”I”は未来を求めない」というサブタイトルの本当の意味。そして不幸せではなく兄自身の幸せを願った最後の別れと虚構から現実に戻った際の救出劇、それらすべてを乗り越えた上で始まる環たちの新しいスタート。中盤までの陰鬱な展開からは想像もつかない底抜けに明るいエンディングは心地よい余韻に浸れた。>>

 

 

 

5.【サウンド賞】 箱庭ロジック

クリアしたのは2025だけどプレイ開始は2024なのでセーフ!!!!!!

サウンド賞はこの作品。実験都市として作られた千羽市、そこの学生の行方不明事件の捜査を学生会長から依頼された主人公の新が霧架や瑚子と協力して事件を解決しようとする話。

 

この作品、なんといっても誘拐事件の真実を追うミステリーパートとかわいく描かれた魅力的なキャラクターと日常を謳歌するキャラゲーパート、この2つの側面が高い完成度ながら反発することなく両立している、つまりはメリハリが効いている。

 

正直シナリオの展開だけじゃ切り替えられないほど日常シーンにキャラクターの魅力がつまりすぎてる、てかイラストが可愛すぎる。霧架がとんでもなくかわいいんだ…。

 

そんなキャラゲーの雰囲気を一瞬にして緊迫した展開に持っていくのがシナリオとBGMだ。このゲームのBGM、明るい曲調が多い中で一際異彩を放つのは「物語の鍵を」と「闇の世界」、「あなたはゆるされない」の3曲。これらはすべて緊張感だったり不安を掻き立てて一気に甘い雰囲気を一気に引き締め、シリアスな展開に持ち込む。

 

こういった幅広いBGMとその使い方で物語にメリハリが出来たっていう部分でサウンド賞に選出した。あとシンプルに主題歌もいい、あれのインストのギターがいい味出してんだ…

 

 

 

6.【続編希望賞】 アンラベル・トリガー

最近メーカー新作も確定して期待が上がる1作。ミリィの成長が微笑ましい

続編希望賞はまぁこの作品。大賞の創作彼女の制作スタッフが再集結して生まれたこの作品は創作彼女とはうって変わって異世界でのファンタジー物。本家萌えゲーアワード大賞も割と有力な作品の一つでもある。

 

この作品、お話の完成度やテーマもしっかりしているが、なんといってもキャラクターの背景のディテールが凄まじくてクリアだけじゃわからないことも多く、設定資料集見てると「知らないよ!そんな設定!!」ってなることが多い。<<ナトリ殺したのは変装した所長とか普通わからんて!ナトリとオレグが兄で身辺調査を依頼したのは妹だとわかってたからとかしらんて!!!!>>


また、戦闘シーンの多い作品だが戦闘や大局的な戦争よりもそれを経てキャラクター達はどう動くのか、みたいな部分がメインテーマになっているところも新鮮で面白かった<<ミリィがアーマゲドンの使用をあっさり許可するの、覚悟決まりすぎてね…?>>

 

<<あとはミリィルートの戦争終結後のヴィルカール帝国の東西ドイツ分立のような流れ、連邦の動きやソフィアの独立とか、史実をベースに国家間の対立を描いてる以上今後の起こりそうなことは読めてくるなと。そのうえでミリィたちが何を考えてどう動くのかが気になる。>>

ライターも「続きもいずれ書ければ」みたいなこと言ってた中で今年のArchiveの新年のあいさつの新作発表、かなり期待は高まってる、またミリィたちの物語を見たいよ。

 

 

 

7.【とべとべ賞】 紅月ゆれる恋あかり

雪月花がいっちゃんかわいいんだから!!!

特別枠、今回の賞の中に入るほど抜きんでたものはないけどどれも水準が高いのでこれを載せないのはもったいないと思って急遽選出。

 

天呪と呼ばれる不思議な力とそれを用いて行われる刃道という真剣を用いたスポーツが盛んな近未来的な日本が舞台。任務により世界で唯一刃道を学べる叢雲学園に赴任した主人公が問題児ばかりがそろう篁組を導き、学内の刃道大会で優勝、学内最高峰の称号<刀仕禰宜>になれるような生徒を育てる話。

 

この作品の特徴としてかなり割り切った作品というのが真っ先に挙げられる。このゲームは本編は一本道の学園バトルもので普通の作品ならルートにあたる部分はおまけ、後日譚でちょろっとやって終わり、というすがすがしいまでにバトルに振り切った作品だ、恋愛ゲームとしてなら間違いなく低評価寄り。

 

でもそこまで割り切ってそぎ落としてまで全力を注がれた本作の目玉、学園バトルものとしてはかなり高い完成度を誇っている。戦闘描写やBGM、そしてバトルの間で生まれる熱い感情のぶつけ合い、そこからうまれる友情やドラマ。どれをとっても満足度が高い。

 

<<この作品、名シーンは多々あるけどやっぱりベストバウトは最後の試合。紅い月の下、主題歌をバックに紅葉も雪月花も色んな感情を爆発させて戦う、この時の声優の演技もすさまじくて、特に紅葉役の橘まおさんの演技、普段は冷静で落ち着いた声の少女がそれをかなぐりすてて叫びながらオリガミを振るう、すさまじい演技で見ているこっちもあまりの熱気に涙してしまうような、完成された戦闘シーンだった>>

 

 

8.終わりに

この記事を書くにあたって本編を思い出そうと再走いっぱいしていたけど、あまり振り返ることはしなかったので楽しかった。

 

エロゲをもう一度やろうとしたのは10月の半ばでそれから20作品くらいぶっ通しでやっていたけど有名どころだったり曲がいいからって理由で選んでみたら結構面白い作品に出会えて楽しかったな~と、逆張りなんてするもんじゃないね。

 

今年は忙しくなりそうだけど自分のペースでプレイしていきたいよね~って書こうとしたけどもう2週間過ぎたし俺も5作品目に突入してた。これ年明け前くらいから書き始めていたんだけどな…

 

なんというか感想の文章化が上手くないからそこらへんの上達を今年の目標にしたいなと、てなわけで今年もよろしくお願いします。